『君は君の人生の主役になれ (ちくまプリマー新書 412)』
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ISBN:4480684387
新時代の「道徳の教科書」。本書は、現代を生きる若者たちに向けた単純ならざる励ましの書である。 そして若者だけでなく、あらゆる年齢の、あらゆる状況の人々にとって励ましの書となるだろう。
千葉雅也氏推薦!
学校や家族の中でどうすれば「普通」になれるかを耳打ちする大人の中で育ったあなたは、安心を求めるばかりですでに自分独特の生き方を失っている。そんな子どもと大人が生き直すための一冊。
【目次】
第1章 学校に支配されないためのメソッド
同調圧力に負けるとき みんな一緒じゃないと許されない世界/傷つきの後に「大人になる」こと
社会に適応することで失うもの 大人の意図を汲み正解を求めようとする/生きる実感を大切にする
あなたは別に弱くないし、孤独なままに世界と繫がっている 内面化された「弱さ」/孤独なままに世界と繫がる
先生と僕 教育現場の惨状/学びは非対称な関係に依存する/親という人生最初の先生/尊敬されない学校の先生/僕の大好きな先生
第2章 自分独特の世界を生きる
あなたはもう恋をしている 他者を使用すること/共感では足りない
君もワンチャン狙ってるの? 偶然性の時代/ワンチャンという幻想/あなたは「自由」の手ごたえを知っている
ある高校の生徒会室にて 社会的包摂という新たな支配/差別があるままに他者と繫がる世界に生きている/あなたは差別と共に生きてきた
善が偽装された世界 悪を実体化する「善き人」たち/善が偽装された世界に生きるあなたへ
「自分の言葉で話す」って難しい 言葉は誰のもの?/言葉は新たな現実をつくる/自分の言葉で生きるために
第3章 親からの逃走線を確保する
あなたの人生を阻害する親という存在について 自分の不安をまき散らす親/親は真綿で首を絞めるようにあなたの生きる力を奪う/親はあなたを「別の現実」に巻き込む/親はあなたから奪い尽くす
親はいかにして親になったのか 親は自分の言葉を手放して親になった/主体性が曖昧なまま育つ子どもたち/理解のある親はあなたの抵抗力を奪う/親はいかにしてあなたに愛を伝えたのか
第4章 お金で回る世界
お金という「可能性」がほしい お金に象られた世界をサバイブする/意味を食べる人たち
生きのびるための資本論 資本による実質的包摂/みずからを生産拠点にする/複雑さに耐える/差異を利用する/資本主義的価値の内面化/差異を手段として扱うな/人間は資本に包摂される
第5章 勉強という名のレジスタンス
宿題っていったい何なん!? 宿題の初期設定がおかしい/あなたをダメにする大人のコントロール/甘い言葉をささやく大人はあなたを成長させない
「成績が伸びない」は本当か? 自分の不満を子どものせいにする親/大人のストーリーに巻き込まれる子どもたち/「成績が伸びない」あなたへ
あなたは何のために勉強するのか 人の役に立つための勉強/勉強で自己が変容する/勉強を通して自由を手にする/好きには嫌いが混じっている
将来の夢は何ですか? 大人は「やりたいこと」を選んでいるのか/自分の特性を見極め、自分の欲望を見つける/「選択」よりも目の前に没入する